森 栄二イカ星雲
イカ星雲本当に淡いですね。淡いだけでなく、背景のこうもり星雲とのコントラスト差が大きく、コウモリ星雲を潰さないでイカを浮かび上がらせるのは大変です。さらに温度変化に弱いFSQを使って日較差の大きな環境でピントを維持しながら撮影するのもかなり大変です。ただ、DUO内蔵のガイドチップは感度が高いので、3nmフィルタを通しても、F5で530mmの光学系でを通してもガイド星が幾つも見えていました。この点はSBIGのガイドチップ内蔵カメラと全く違っていて非常に助かります。狭帯域フィルターを通してもOAGが必要ないので非常に助かります。
#125070
2025年7月25日 0時0分0秒
露出 600秒
600秒x26枚 (L-Ultimate Optlong) 、ゲイン300、冷却温度 0度
カリフォルニア州 レイクサンアントニオ公園
望遠鏡:タカハシ FSQ106N
カメラ:ZWO 2600MC DUO
オリオン シリウス赤道儀、2600MC DUO (内蔵の220MMをガイドカムとして使用)、ZWO EAF+温度センサー、ZWO EFW (L-Ultimateフィルタ )、温度1度変わる毎にフォーカス作業を実施(温度センサーは鏡筒に貼り付けて使用)
530mm
ステライメージ8、9。PhotoShop、PixInsight にて画像処理。ダーク補正、フラット補正等の画像処理。
イカの部分を強調するために、赤と青、緑のレイヤーを別々に処理しています。そのままでは、赤い部分が明るすぎるので、コントラストの差を埋める手段が必要です。5nm以上の帯域のフィルタではイカ星雲部分のコントラストが上がらず、イカを出すのがかなり大変だという印象でした。3nmでも、画像処理と組み合わせないとイカ部分がはっきりと見えません。3nmのOIIIフィルタで撮った別画像もあるので、後日組み合わせてみます。