通常火星は、星座の中を西側から東側へと移動して見えますが、8月から10月にかけては地球が火星を追い越していきますので、逆に東から西に移動して見えます。そのようすをシミュレートしてみましょう。
「日時」ダイアログやステラパッドを使って、日時を2003年1月27日の0時に設定します。手順は「接近を繰り返す火星」を参考にしてください。
火星が星座内をどのように動いているのかを長期間にわたって見るには、全天モードで星図を表示しておくとわかりやすくなります。
[設定]メニューの[表示形式…]から「表示形式」ダイアログを開き、「投影法」で「正方形図法(全天)」を選択します。
[OK]ボタンを押すと、星図の表示が全天モードになります。
メインウィンドウの「全天」ボタンを押せば、簡単に全天モードに切り替えることができます。
火星が何座にあるのかをわかりやすくするために、星座名や星座線を表示させます。
[天体]メニューの[星座…]から「星座」ダイアログを開きます。
「星座名」の「名称」、および「星座線」にチェックします。
[OK]ボタンを押すとダイアログが閉じ、星図上に星座名と星座線が表示されます。
メインウィンドウの「星座名」ボタンや「星座線」ボタンを押すと、簡単に星座名や星座線を表示させることができます。
このシミュレーションでは、太陽などが表示されていると火星の動きが見えにくくなるため、必要のない天体の表示を消しておきます。
[天体]メニューの[太陽・月…]を実行し、「太陽・月」ダイアログを開きます。
「太陽」の「表示」のチェックを外します。
さらに、「月」の「表示」のチェックを外します。
[OK]ボタンを押してダイアログを閉じます。
星図から太陽と月の表示が消えます。
[天体]メニューの[天の川…]を実行し、「天の川」ダイアログを開きます。
「表示」のチェックを外します。
[OK]ボタンを押してダイアログを閉じます。
星図から天の川の表示が消えます。
火星の移動量を表示させると、1か月で火星がどのくらい天球上を移動するかがわかります。また、この線をつないで天球上での軌跡のように表示させることもできます。
先ほど開いた「惑星」ダイアログで、右にある[移動量]ボタンを押します。
「移動量表示設定」ダイアログが開きます。
「表示」にチェックし、「計算期間」に「30」日と入力します。
[OK]ボタンを押してダイアログを閉じ、さらに「惑星」ダイアログも[OK]ボタンを押して閉じます。
星図上で、火星から矢印が表示されます。火星は30日でこの矢印の分だけ動くということがわかります。
移動量の表示は開始点と終了点だけをつないだものです。特に長い期間を入力した場合、厳密にこの線に沿って動くわけではありませんのでご注意ください。
ステップボックスを表示させ、1月ずつ日付を進めていってみましょう。「接近を繰り返す火星」の手順を参考にしてください。
以上のような手順で、火星が星座中をどのように動いていくかをウィンドウに表示させることができます。
実際に表示させた例は次のようになります。夏の頃に複雑な動きをしていることがわかるでしょう(画像をクリックすると、夏の前後を拡大して表示します)。