オリオン座とふたご座の境界あたりに輻射点を持つ「オリオン座ν流星群」が極大をむかえる。
この群の母彗星は5月の「みずがめ座η流星群」と同じハレー彗星だ。「みずがめ座η流星群」はハレー彗星の昇交点付近、この群は降交点付近に撒き散らされた流星体によるものと考えられている。
活動の始まりは10月10日ころからだが、17日ころから目立つようになり、21日に極大となる。
極大時でも1時間当り10個程度の出現しかない寂しい流星群だが、平均光度が2等級と比較的明るく、しかも痕を残すものが多いのが特徴で、流星痕の撮影にはもってこいの流星群と言える。
今年は20日が新月なので、月の影響は全くない。秋空に舞うハレー彗星のかけらに思いを馳せてみるのも一興だろう。