海王星は、2月に冥王星より距離が小さくなったため、ここしばらく続いた最遠の惑星の座をようやく明け渡しました。4月30日には西矩となり、夜明けの真南のやぎ座の中でそろそろ見ごろのシーズンに入りますが、その海王星が、この日の夜ふけに、下弦前の月にかくされる海王星食が見られます。
東京での潜入時刻は23時43分ですが、このとき月はまだ地平線下にあるため見られません。その後海王星をかくしたまま東の空へ昇ったところで出現(8日0時29分)となります。ただし、海王星は7.9等と暗く、月も明るく、地平低く、条件のよい札幌付近でも月の出と食の終わりが同時なので、現象としては楽しめませんが、めずらしい食なので一応紹介しておきましょう。