6月2日　冥王星が衝

　冥王星はここしばらく海王星より近く、最遠の惑星の座を海王星にゆずっていました。しかし、今年の２月からは冥王星の方が遠くなり、昔どおりのサヤにおさまっています。ところで、最近では冥王星は惑星というより、カイパーベルトに属するものという見方もでてきたりで、あいかわらず冥王星の話題はつきません。

　その冥王星がこの日衝となります。とはいっても、冥王星の明るさは13.7等、視直径わずかに0.1秒ですから、お目にかかるだけでもやっかいなしろものです。

　この夏は、冥王星はへびつかい座のζ星の近くにあり、５月28日にはそのζ星に0.5°まで近づきます。つまり、へびつかい座ζ星が見つけられれば、冥王星のいる方向だけはたしかなものとしてわかるというわけです。

　見るのは大変ですから、望遠レンズを使って撮影してみましょう。１ヶ月ほどおいて、同じ場所を撮影すれば、冥王星が移動していることがわかります。