水星は太陽系の一番内側をまわる惑星なので、いつも太陽の近くにいてお目にかかりにくい惑星ですが、この日、太陽の西側へ18.8°離れて西方最大離角となり、明け方の東の空で見つけやすくなります。
今回は太陽からの離角はあまり大きくはありませんが、日の出時の水星の地平高度は、15°をこえますから、まずまずの見つけやすさとなります。この日の水星の光度は0.0等、視直径は7.5秒となります。夏はシーイングが良いので、夜明け前の低空ながら、小さな望遠鏡でも半月状に欠けた水星の姿は見やすいでしょう。