宵のころ東の空にひときわ明るい星が姿を見せています。夜半の明星の名をもつ、太陽系最大のジャンボ惑星の木星です。木星はこの日、太陽のちょうど反対側にやってきて衝となり、観望の絶好期となります。このころの木星の明るさはマイナス2.9等、夜半の明星にふさわしい明るさで輝いています。見かけの大きさは50秒近くにもなり、小口径の望遠鏡でもその表面に縞模様があるのがよくわかります。
双眼鏡では、木星のガリレオ衛星とよばれる４個の衛星をみることができます。
木星のいるうお座など秋の星空には明るい星がないので、木星の明るさばかりが目につきますが、木星の少し東よりにもうひとつ０等級の明るい星が見えます。こちらは土星で今年から来年にかけて、木星と土星はならんで見えることになります。土星と木星の近くにあるくじら座の長周期変光星ミラも10月下旬に最大光度となりますので、今年の秋の夜空はなかなかにぎやかです。
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