■IC405,410とM36,38/遠藤 秀(千葉県船橋市)
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 タカハシFSQ106(口径106mm焦点距離500mm屈折望遠鏡)にて直焦点撮影 PRZ67 タカハシEM200赤道儀+オートガイダーST4にて恒星時追尾 2001年11月21日22時53分から150分露光 水素増感コダックテクニカルパン6415 長野県上村お祭り平にて 
       
        
        ★針でついたような微恒星のシャープ感や豊かな階調再現などベテランの遠藤さんならではの作品です。勾玉星雲の愛称で親しまれているIC405とIC410、散開星団M36,37を中心にしたフレーミングもみごとですが、両天体を橋渡しするかのように淡く広がる散光星雲の描写もすばらしいですね。IC405のハイライト部分が飛んでしまったのは残念です。 
     
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    ■IC2177(わし星雲)/渡辺孝之(神奈川県横浜市)
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 ●400Fでの撮影は初めてです。E200に比べHⅡのでかたは控えめですが、色のバランスはよく、気に入っています。 
       
        
      タカハシBRC250(口径250mm焦点距離1268mm反射望遠鏡)にて直焦点撮影 ザコンポ69 タカハシEM200赤道儀+オートガイダーST5Cにて恒星時追尾 2001年11月18日01時37分から60分露光 フジクロームプロビア400F 長野県上村しらびそ高原にて 
       
      
        ★IC2177は、ばら星雲の南、いっかくじゅう座にある散光星雲で、翼を広げ羽ばたくような形状からわし星雲の愛称で親しまれています。渡辺さんはまさにこの羽ばたくわしを躍動感あふれる構図でうまく切り取りました。Hα輝線で輝く赤い発光星雲と、折り重なるように絡まる青い反射星雲が色彩豊かに表現されていて美しいですね。プロビア400Fの素直な発色には好感が持てます。 
     
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    ■北の凱旋門/片山昭仁(北海道河東郡士幌町)
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 ●65年の歳月が経過した糠平のアーチ橋。今も雄大な姿を残し、まるで凱旋門のように見えます。 
          
        
      SMCタクマー67・35mmF4.5対角魚眼レンズ開放 アストロカメラ4×5 固定撮影 2001年11月8日00時15分から15分露光 コダックエクタクロームE100Sを+2増感現像 エプソンPM3500Cにてプリント 上士幌町糠平付近にて 
       
        ★1987年に廃止された国鉄士幌線のアーチ橋を題材にした作品で、音更川にかかる第四音更川橋梁だと思われます。木々の中にひっそりとそびえるアーチ橋は時の流れのはかなさを感じさせます。 
     
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    ■Shining
    Orion/川口 勉(兵庫県西宮市)
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 ●この日の夜はすばらしい透明度で、しし座流星群を待つあいだ、昇ってきたばかりのオリオン座の星々の輝きをとらえました。 
         
        
      SMCタクマー67・105mmF2.4標準レンズをF3.2に絞る ペンタックス67 タカハシEM2赤道儀にて恒星時追尾 2001年11月18日23時43分から15分露光 コダックエクタクロームE200を+1増感現像 コッキンスター16フィルター 和歌山県かわべ天文公園にて 
        
        ★クロスフィルターを使って星座を形作る輝星を強調しており、星の色もよくわかり印象強い作品です。ディフュージョンフィルターと違ってクロスフィルターを用いた作品はともすればリアリティを失ってしまいがちですが、この作品ではその効果をおさえぎみにして絶妙なバランスで仕上げています。ベテランらしい美しい作品です。 
     
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    ■シャコンヌ/P.N.小沢千秋(埼玉県所沢市)
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 ●ピタゴラス学派の哲学から 
      世界は数学で表現されると聞いた 
      天文学はもちろん、音楽も絵画も… 
      大変だ 
      私は数学がとても苦手なのだ 
      感動しながら 苦しむしました。 
     
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