エウロパの青い大地

【1998年11月27日 NASA】

ガリレオ探査機が木星の衛星エウロパの最新映像を送ってきた。
この画像では、氷の衛星エウロパに特徴的な青みがかった大地にいくつのも茶色の筋が交差しているようすが鮮明にとらえられている。これは北半球の中緯度地帯で、左右が約350km、解像度は230mとなっている。青みがかった部分は純水の氷で表面が滑らかで地質的には古いものになっている。茶色の筋は氷が隆起した部分で、１本の筋のように見えるがよく見ると平行な２本の線であることがわかる。地域全体には茶色の斑点が散らばっており、その大きさは数キロメートルのスケールである。これらの模様に色がついている原因ははっきりしないが、地下の水が蒸発したときに残った塩（残留物）ではないかと考えられている。

□ガリレオ探査機ホームページ（英文）
http://www.jpl.nasa.gov/galileo/