森 栄二網状星雲

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網状星雲部分は、フィルタ無しで撮影すると、網状星雲の微妙な色合いを捉えられますが、暗い部分を映すのは大変です。この、HaとOIIIの混じった部分の黄緑がかった微妙なグラディエーションがとても美しいのですが、ナローバンドフィルターの画像ではそれが二値化されてしまい、残念な感じになってしまいます。少しでも微妙な色合いを出すために先月撮影したDUALナローバンドフィルターによる画像と、今回のフィルタ無しの画像を組み合わせて作成しました。

#126608
2025年9月21日 19時20分0秒 露出 900秒
600秒x36枚 (フィルタ無し)、600秒x22枚 (L-Ultimate)、900秒x9枚 (L-Ultimate)、ゲイン300、冷却温度 0度
カリフォルニア州 レイクサンアントニオ公園
望遠鏡:タカハシ FSQ106N
カメラ:ZWO 2600MC DUO
オリオン シリウス赤道儀、2600MC DUO、DUO内蔵の220MMをガイドカムとして使用。ZWO EAF+温度センサー、ZWO EFW (L-Ultimate、フィルタ無し )、温度1度変わる毎にフォーカス作業を実施(温度センサーは鏡筒に貼り付けて使用)
530mm
ステライメージ8、9。PhotoShop、PixInsight にて画像処理。ダーク補正、フラット補正等の画像処理。
網状星雲はOIIIフィルタを通すなどして肉眼で見てもとても美しい天体です。特に、暗い部分に消えていく立体感あふれる複雑な構造は何度見ても美しいですね。ナローバンドだけでは微妙な色合いの変化が失われてしまうので、フィルタ無しの画像と混ぜてみましたが、網状星雲の美しさを表現するのは難しいですね。