月を見るには何の知識もいりません。ぼんやり眺めるだけでよし。想像をめぐらせるのも、歌を口ずさむのも自由です。人間は昔々からそうして月と向かい合い、神話、伝説、風習など、さまざまなものに月を取り入れ、月とともに暮らしてきました。
月を見つめて気づくことは、月には模様があるということです。この模様、日本ではうさぎの餅つきに見立てられていますが、世界各地にはいろいろな見方があり、例えば南米ではワニ、北欧では本を読むおばあさん、アラビア地域ではライオン、という具合。
月面のうす暗い模様の部分は、水はないけど「月の海」と呼ばれています。これまた想像力を刺激する呼び名ですね。