C/2001 A2 リニア彗星特集 とにかく夜半の東の空に注目

 

 7月5日ごろは、リニア彗星はまだ明るさを保っていますが、残念ながら月明かりがあるため条件はよくありません。月に邪魔されることなく観望できるようになるのは、7月12日になってからです。このころになると高度も高くなります。見つけ方は、23時なら東の空で高度20度あたりの空、ペガスス座α星(四辺形の南東角の星)の右6度ほどの位置を探してみましょう。双眼鏡か望遠鏡を用意してさがします。

 これからもリニア彗星を肉眼で見続けられるかどうかは厳しい状況ですが、とにかく梅雨の晴れ間の東天に注目することにしましょう。

 

7月1日から8月10日までのリニア彗星の動き(赤経・赤緯座標)

6/25から7/12までのリニア彗星の動き(赤経・赤緯座標)
月刊星ナビ8月号にも詳細な星図が掲載されています。

 

7/1から7/15までの深夜0時のリニア彗星の動き(地平座標)

7/10から7/30までの午前1時のリニア彗星の動き(地平座標)

7月10日 深夜0時 東南東の空
 
7月10日深夜0時(東京)の東南東の空。夜半の時点ですでに地平高度は30°以上あり、高度的にはまったく問題ない。ただし、14日ころまでは下弦前の月が近くにあるので、多少高度が低くても夜半前の方が彗星を見つけやすいだろう。
7月5日 午前1時 東南東の空
 
7月5日深夜1時(東京)の東南東の空。彗星が明るいうちに見ておきたいが、残念ながら満月に近いため条件はよくない。空の透明度がよいところでないと見つけにくいだろう。ペガスス座のすぐ南を通過するため、位置の見当はつけやすい。

 

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