特集1 (p6〜p21)
天体望遠鏡解体新書 −テレスコピック・ターヘルアナトミア− 望遠鏡・双眼鏡を分解す
屈折望遠鏡を分解す
反射鏡筒を分解す
シュミットカセグレンを分解す
ドイツ式赤道儀を分解す
フォーク式経緯台を分解す
双眼鏡を分解す
周辺パーツを分解す |
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ひと昔前の天体望遠鏡といえば、市販品でもそれほど難しい構造の製品は多くなかった。ユーザーが分解しても、元通りに組み立て、分解前と変わらない精度に調整することも不可能なことではなかった。
こうした天文機材を分解して組み立てることにより、当時の「天文好き理科少年」たちは、望遠鏡や赤道儀の仕組みを体得していったものである。そして、その知識をもとに自分の持つ機材をより高精度に使いやすく改造したり、機材を自作するときのよき参考としていたのである。
ところが、ユーザーのニーズと、工業技術の発達とともに望遠鏡や双眼鏡、架台などの機材はより高精度に、より複雑なものへと進化してしまった。
今や天文用の機材はブラックボックス化され、ユーザーが分解したら再起不能となってしまうものも多いのである。それでも「分解したい!」「中身が知りたい!」というかつての理科少年も少なくないはずだ。そこで、そうしたみなさんに代わって、本誌編集部が総力をあげ、機材を分解してみようと立ち上がったのである。
企画構成・写真・文/望遠鏡バラし隊(隊長杉田減薄)+編集部
協力/ミックインターナショナル(ミード)、 旭光学工業(ペンタックス)、高橋製作所、 ニコン、富士写真光機(フジノン)、ビクセン |