この日は中秋の名月。昔はどこの家でもお団子とススキを供えてお月見というのが秋の行事のひとつだったが、最近ではそんな風流を楽しむことはめったにないようだ。
それでも、テレビのニュースなどで「今日は中秋の名月です」などと報道されるので、この日ばかりは月が気になる人も多いはず。中秋の名月とは、旧暦の8月15日の月を言い、中国から伝わってきた風習だ。この時期の日本は秋の長雨のころなので、ほぼ1カ月後の旧暦9月の十三夜の月を「後の月」と呼んで月見を行う風習も各地に残っている。
ところで、「中秋の名月は必ず満月である」と思っている人が多いが、必ずしもそうではない。今年の場合も翌日が満月であり、この日は満月ではない。年によっては2日くらいずれてしまうこともある。