1998年には惑星食が23回、明るい小惑星食が10回も起きる。その内訳は、水星食2回、金星食3回、火星食3回、木星食11回、土星食4回、セレス6回、ベスタ2回、パラス1回、ジュノー1回となる。木星の11回は圧巻だが、それにしても惑星食の当たり年といった感が強い。こんな状況だから、日本からも4〜5回くらい見えても良さそうなのに、実際にはこの日の火星食が見られるのみ。しかも北日本だけで、東空の低空で出現が見られるのみという何とも寂しい状況だ。
計算上は関東地方の北部より北の地域で見られることになるが、実際にはよほど空の条件が良くない限り、青森県より南の地方では見れないと思ってよい。青森での出現時刻は午前1時53分で、高度はわずかに5°だ。できれば北海道の東部(根室半島あたり)まで行きたいところだが…。