12月23日 こぐま座流星群が極大


 1年の締め括りの流星群は「こぐま座β流星群」だ。最近は出現数が少ないので忘れられがちだが、1980年12月22日には母彗星のタットル彗星(周期13.2年)が遠日点付近にいたにもかかわらず、欧州で1時間あたり50個以上の出現が観測されている。こうした突発的な出現は、1945年、1957年、1970年にも記録されているので、警戒が必要だ。
 出現期間は12月17日から24日までと比較的短期間に集中している。
 この群は、速度が速く、平均光度2等級前後で時に明るい火球クラスの流星が観測される。  今年は月齢4なので、月の影響はほとんどないと思って差し支えない。突発的な出現がないとは言えないので、多少の無理はしても見ておきたいところだ。
 輻射点はこぐま座のβ星のあたりなので、写真なら北極星を視野に入れて固定撮影をしてみよう。


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