昨年に続き、今年もおうし座の顔の部分にある散開星団(ヒアデス星団)の中に月が入りこみ、星団の星や赤い1等星アルデバランをかくす現象が何回か見られます。といっても、昼間のことだったりすることもあって、そのすべてが好条件で見られるわけではありません。
そのアルデバラン食のうち、好条件のものがこの日の夜ふけ、南日本をのぞく各地で見られます。上弦の半月でもあり、1等星の星食としては見やすいもののひとつとして注目したいものです。時刻が少し遅めなので月が西へ下がってしまっていますが、アルデバランは明るいのでそれも気にならないでしょう。
肉眼では少々つらいかもしれませんが、双眼鏡なら見ることができ、美しい見ものとして楽しめます。