この日の夕空には、月齢4.8の三日月よりいくぶん太った月が、西の空低い金星や木星とならんで見えています。いくぶん丸みをおびたとはいえ、地球照もあざやかに見え、とくに双眼鏡の視野の中でのながめは美しいものとなっているでしょう。
その双眼鏡の視野を少し振ってみると明るい星の集まりが入ってくることに気づきます。月はこれからおうし座のV字形の星の集まり(ヒアデス星団)に入っていくところで、間もなくそのV字形の先端に位置するγ星をかくすことになります。γ星の明るさは3.9等で、月も大きくはないのでこのようすは双眼鏡でも美しく見られます。