富士写真フイルム FinePix S2 ProによるM8, 20
富士写真フイルム FinePix S2 Pro + ボーグ 76ED
- 撮影者:
- 宇都 正明
- 撮影日時:
- 2004年4月21日、露出 5分×12枚コンポジット
- 撮影地:
- 静岡県浜松市郊外
- 撮影機材等:
- ボーグ 76ED、ケンコー クローズアップAC No.2フィルタ、富士写真フイルム FinePix S2 Pro
- ステライメージ4にて画像処理、ソフトウェアビニング、一部トリミング
- 撮影者コメント:
LINEAR彗星が昇ってくるまでの間に撮影した画像です。一般にデジカメは感度が高いと言われているためか、あまり総露出時間が長い作例を見かけることが少ないように思います。本作が、総露光時間を延ばせばどこまで写ってくるかということの参考になれば幸いです。
FinePix S2 ProはHα線への感度は高くないため、赤い星雲の写りはどうしてもイマイチですが、M20周囲の淡い星雲に着目してください。また、総露出時間が長いだけに、滑らかな画像になりました。
ボーグ 76EDですが、青色収差に滅法弱い、S2 Proであっても、全然問題なく写すことができて驚きました。本当に優秀な望遠鏡だと思います。ケンコー クローズアップAC No.2フィルタは、純正レデューサを持っていないため、周辺星像改善のために用いましたが、S2 Proで周辺80〜90%までシャープな星像を維持してくれて、なかなか満足のいく結果を得ることができました。
それにしても、撮影地は天の川がやっと見えるというところなのに、これだけの写真が撮れてしまうのですから、やっぱりデジカメは凄いですね!