タイムアウトの確認と設定変更
通信テストで問題がないにも関わらず、ステラナビゲータで「望遠鏡との接続に問題があります。」とエラーが表示される場合は、「タイムアウト」が発生している可能性があります。パソコンと望遠鏡間の通信時に、ほんのちょっとしたタイミングの違いで、望遠鏡からの返信を受け取れないことがあります。
これを解決するためには、Windowsの「レジストリ」の変更が必要となります。レジストリファイルを直接修正しますので、該当箇所以外を書き換えないようにご注意ください。また、修正前に値をメモしておくなどして、現在の設定値に戻すことができるようにしてください。なお、レジストリの変更は、ステラナビゲータを終了した状態で行ってください。
「スタート」メニューから「ファイル名を指定して実行」を選択し、「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示させます。このダイアログの「名前」の欄に次のように入力し、OKボタンを押します。REGEDIT
これで、「レジストリエディタ」が起動します。
- レジストリエディタの左側のウィンドウの「HKEY_CURRENT_USER」の左にある「+」マークをクリックして開きます。HKEY_CURRENT_USERの中にある「Software」を同様にして開き、さらにその中の「AstroArts」を開きます。これによって、『StellaNavigator』というフォルダが表示されます。
 - さらに『7.0』『Telescope』と開くと、左側のウィンドウにコントローラ名のフォルダが表示されますのでお使いのコントローラ名(『Atstr』や『SS2000』など)をクリックしてください。
 コントローラ名のフォルダを開くと、右側にキーが表示されます。変更するキー名を右クリックして「変更」を選択後、「文字列の変更」ダイアログの「値のデータ」エリアに変更する値を入力して、「OK」ボタンをクリックしてください(「OK」ボタンをクリックした時点で、修正内容は反映されます)。
- なお、変更が必要なキーのサンプルは下記のとおりです。以下のキーの数値を、たとえばデフォルト値の1.5倍程度に変更してみてください。(望遠鏡の種類により、デフォルトの値が異なります。)ただし、あまり大きな値に変更すると、レスポンスが遅くなり、望遠鏡接続を試した際にかなり長い時間がかかることがあります。
 
● コントローラ機種と、レジストリ上のコントローラ名
- 『パルステック アストロスケール』→「Ascale」
 - 『ミード Autostar』→「Mdeetx」
 - 『ミード LX200』→「Mdecds」
 - 『ミード LX200GPS』→「Mdegps」
 - 『セレストロン NexStar 5/8』→「NexStar」
 - 『セレストロン NexStar GT/GTR』→「NexStarGT」
 - 『セレストロン NexStar 5i/8i』→「NexStarI」
 - 『ケンコー Sky Explorer』→「SkyExp」
 - 『ペンタックス IC 55i』→「Pentax」
 - 『ノブオ電子 Pyxis』→「Pyxis」
 - 『SHOWA ATLAS-Warp』→「Showa」
 - 『ビクセン スカイセンサー3D』→「Skysns」
 - 『ビクセン スカイセンサー2000PC』→「SS2000」
 - 『ビクセン STAR BOOK』→「Statbk」
 - 『タカハシ Temma』→「Temma」
 - 『タカハシ Temma PC/PC Jr.』→「Temma PC」
 - 『タカハシ Temma 2/2 Jr.』→「Temma 2」
 
● 変更が必要なレジストリのキー
- "ReadIntervalTimeout"
 - "ReadTotalTimeoutMultiplier"
 - "ReadTotalTimeoutConstant"
 - "WriteTotalTimeoutMultiplier"
 - "WriteTotalTimeoutConstant"
 - "ReadRetry"
 
修正が完了したら、「レジストリエディタ」を終了してください。ウィンドウを閉じれば、終了です。システムの再起動は必要ありません。
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