ステラナビゲータ
Ver.5 に リニア彗星を表示する その2. 彗星の軌道要素を入力する方法 |
天文シミュレーションソフト ステラナビゲータ Ver.5 を使って、C/2001 A2 リニア彗星を星図の中に表示してみましょう。
つぎに、
方法2: ステラナビゲータ Ver.5 に彗星の軌道要素を入力する方法
についてです。
この方法では、めんどうな軌道要素の入力をすることなく彗星を表示することができます。ステラナビゲータの操作手順は以下のとおりです。
(1). ステラナビゲータver.5 を起動します。
(2). メニューバーから 「天体」 - 「彗星」 をクリックします。
(3). ポップアップした 「彗星」 ダイアログ内の中の 「新規」 をクリックします。
(4). ポップアップした 「軌道要素編集」 ダイアログに、以下のように軌道要素を入力します。
その際には、以下の表からそれぞれの軌道要素をカット&ペーストすると、入力が楽になります。
C/2001 A2 リニア彗星 (B核) の軌道要素
認識符号 = C/2001 A2-B 日本語名 (N) = リニア(B核) 英語名 (E) = LINEAR 元期 (Epoch) = 2001年7月30.0日 TT 近日点通過時刻 (T) = 2001年5月24.51892日 TT 近日点距離 (q) = 0.7790174 AU 離心率 (e) = 0.9993175 近日点引数 (Peri.) = 295.32675 度 昇交点黄経 (Node) = 295.12503 度 (2000.0) 軌道傾斜角 (Incl.) = 36.47620 標準光度 (H1) = 7.5 光度係数 (K1) = 10.0 テイル(L) イオン = 0.05 ※ C/2001 A1 リニア彗星の核は3つに別れていますが、もっとも明るいB核の軌道要素を用います。
(5). 軌道要素入力後、「OK」 ボタンを押します。
(6). 「彗星」 ダイアログ内の 「非表示彗星」 の一番最後に追加された 「リニア(B核)」 を選択します。リニア彗星はA核とB核が登録されていますが、通常はあかるいB核を選択します。
(7). 「↑」 ボタンを押すことにより、「表示彗星」 のウインドウに「リニア(B核)」 を移動させます。
(8). 「チェック項目」の中の「名称」 にチェックを入れます。
(9). 「彗星」 ダイアログ下方の 「OK」 ボタンを押します。
以上で C/2001 リニア彗星 が星図上に表示可能となりました。
しかし、これだけでは日時や方角があってないため、画面上にリニア彗星が表示されていないかもしれません。そこで、リニア彗星が明け方の空に上ってくる、6月30日の早朝2時30分の東の空を見てみましょう。
(1). まず、 メニューバーから 「表示」 - 「東」 を選び、東の空を表示します。
(2). つぎに、メニューバーの 「設定」 - 「日時」 を選び、表示される 「日時の設定」 ダイアログにて、6月30日の明け方 2時30分を指定します。
(3). さらに、メニューバーの 「設定」 - 「120度」 を選び、星図の視野角を120度に設定します。
(4). 以上で、金星の右側、東南東の空の高度24度ほどのところに、C/2001 A2 リニア彗星が昇ってきているようすを見ることができるはずです。
2001年6月30日の明け方2時30分、東南東の空に姿をあらわした C/2001 A2 リニア彗星。
<参照>
- 製品情報 - ステラナビゲータ Ver.5 - サポート
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