●03時のルート(印刷用モノクロ星図)

ルート案内

M57は、こと座β星とγ星の間にある惑星状星雲。リング星雲の名で親しまれている。小さいがくっきりとリング状に見える。γ星からはくちょう座β星アルビレオの方向にある小さな球状星団がM56。望遠鏡で丸い星雲状、周辺の星が分解して見えるかな。

アルビレオをはさんでM27を見る。惑星状星雲中最大の大きさで、や座γ星の北3度にあるこぎつね座のM27は、あれい状星雲の名でおなじみ。双眼鏡でもけっこうよく見え、まさにあれい形、または地図の銀行マークの形に見える。

続けてや座のγ星とδ星の間にあるまばらな球状星団M71に移る。望遠鏡で倍率を上げると周辺の星がパラパラと見えてくる。こんどは北へ転じて、はくちょう座の北十字の中心γ星の南約2゚に40番星とならんでいる散開星団M29を探す。望遠鏡でも十数個の星が集まっているにすぎない。さらの北のM39は、デネブの北東約7.5゚にある中型の散開星団。夏のM天体の中でもっとも北に位置するため見落としがち。ファインダーで十数個の星が三角形に集まっていることがわかる。位置がわかりにくく双眼鏡向き。