●22時のルートB(印刷用モノクロ星図)

ルート案内

球状星団M3は、アルクトゥルスからりょうけん座のα星コルカロリに向かって約12゚のあたり。100倍で周辺部が星に分解し始める。球状星団M53はアルクトゥルスの西約1゚。密集度が高く倍率を上げても星に分解せず丸い星雲状。 系外銀河M64は、 M53の北西約5゚ にある。 " 黒目星雲 #の名でおなじみだがこの暗黒帯を見るには口径30cm以上欲しい。

次の北斗まわりのM天体に移る前に、北斗七星のγ星とα星を結んで、α星の方向に約2倍延長した辺りに約40'間隔で南北に並んだM81、82を見ておこう。M81は2本の腕が楕円形の核を包むように伸びる美しい渦巻き銀河だ。M82は細長く伸びた不規則銀河で、輪郭が凸凹している。

北斗七星のβ星の南東約2゚にある系外銀河がM108。楕円形の星雲状に見えるが、倍率を上げるとかえって見にくい。惑星状星雲M97はM108 の南東0.5゚にあり、 ふくろう星雲の名がある。暗い割には小口径でも丸く広がった星雲状に見える。 M109 はγ星のすぐ東にある系外銀河。 M108 よりもさらに淡い。ζ星の東約20'には大型の系外銀河M101 がある。写真写りはよいが眼視では捕えどころがない。