2017年8月21日 アメリカ皆既日食
「星ナビ」協賛ツアー

[セブン旅ネット]「アメリカ皆既日食 観測ツアー」

[pdf]ツアーパンフレットはこちら

(星ナビ2017年5月号広告)

■観測地、データ:

オレゴン州カニータ・リゾート&スパ

タイムゾーン:米国太平洋夏時間(UTC -7h)
北緯:44°51′34″ 西経:121°10′49″ 標高:530m

第1接触:09時06分51秒
第2接触:10時19分40秒
最大食:10時20分38秒
皆既継続時間:1分56秒
皆既時太陽高度:41.5度
第3接触:10時21分36秒
第4接触:11時40分57秒

※日食の経過は平均月縁による計算による

■観測地の紹介:

皆既食帯中心線の北約17km
オレゴン州カニータ・リゾート&スパで観測

セブンカルチャーネットワークの日食ツアーの観測地は「カニータ・リゾート&スパ」。ここは、アメリカ先住民のウォームスプリングス、ワスコ、パイユーテの三部族のルーツであるセントラル・オレゴンのウォームスプリングス居留地の中に位置している。

「年間300日の晴天日」と言われているくらい天気に恵まれているここカニータは、アメリカ先住民たちが長年にわたって愛用してきた温泉を、外部の人たちにも公開しようとオープンしたもので、温泉を利用したプールの他、ゴルフ、テニス、乗馬などいろいろなアクティビティが楽しめる。

「カニータ・リゾート&スパ」での観測スペースとしては、バーベキュー場と駐車場が利用できる。東向きの部屋であれば、部屋に居ながらテラスからの観測も可能。ここでの皆既継続時間は1分56秒、皆既最大時の太陽の地平高度は41.5度だ。

観測地のホテルから皆既食帯中心線までの距離は直線で南へ17km。そこからさらに南へ8km行ったところには、人口約6,500人の都市マドラスがある。ここでの皆既継続時間は2分2秒だが、観測場所としては、学校のグラウンドくらいしかなく、全米からおおぜいの人が日食を見に訪れることが予想され、落ち着いて観測するのは難しいだろう。また、中心線付近は直径800m級のセンターピボットで灌漑された農場が広がり、農作業の影響を受ける可能性もある。中心線エリアへ移動する道は、片側一車線の一本道で、当日はかなりの渋滞が予想される。国土の広いアメリカだが、安全に日食観測ができる場所は意外に限られていて、承諾や契約なしには、個人で自由に日食観測することは難しいのが現実だ。

セブンカルチャーネットワークでは、アメリカの諸事情と天候などあらゆることを検討した結果、当日の移動を必要としない皆既食帯内の「カニータ・リゾート&スパ」を観測地とすることにした。皆既継続時間は中心線上の2分3秒から7秒、マドラスからは6秒短いものの、日食の前々日に現地入りし、ホテル敷地内にて落ち着いて準備やリハーサル、そして本番観測が可能で、安心・安全な観測地と言える。なおこの場所は、リゾート以外、周りには何もないので、ゆっくりと夜の星空観測を楽しむこともできる。

(星ナビ2016年10月号より)

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「カニータ・リゾート&スパ」の全景。広大な高原乾燥地のなかにある。樹木もまばらで遮るもののないリゾートの敷地内が観測地になる。

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バーベキューや駐車場スペースで日食観測が可能。南東向きの部屋であればテラスから観測できる。日食当日に移動する必要がないので落ち着いて準備が行える。