M88
(かみのけ座の銀河)
解説
おとめ座銀河団に属するものの、星座としてはかみのけ座の方向にある銀河です。同じくおとめ座銀河団に属するいくつかの銀河とともに、1781年3月18日にメシエが発見しました。Sc型渦巻銀河で、渦巻をかなり横から見た姿です。1999年に超新星1999clが出現しました。
見つけ方
かみのけ座とおとめ座の境界付近に位置しています。M88とM98〜M100はしし座β星とほぼ同じ赤緯に並んでいて、比較的見つけやすいでしょう。M88はβ星から42.9m東、9′南です。
双眼鏡
たいへん淡いので、双眼鏡では難しいでしょう。好条件下で、7×50の双眼鏡を三脚に固定して注意深く観察することで、恒星状の淡い光斑をなんとか確認できます。
10cm
40〜60倍程度で、好条件下で存在がわかります。中心部が明るい楕円形で、全体もややつぶれた楕円形をしていることがわかり、10.2等というデータよりはかなり明るく感じ、比較的見やすいものです。南東と北西の際に星が近接しているのが印象的です。
20cm
60〜80倍で、特徴がよりはっきりとわかるようになります。