「滋賀天文のつどい2018」開催レポート
【2018年12月26日 高橋進さん】
文:高橋進さん
滋賀県では1993年から毎年、県内の天文施設を会場として「滋賀天文のつどい」が開催されています。今年は多賀町にある公開天文台のダイニックアストロパーク天究館で開催されました。参加者は14人と例年に比べると少ない人数でしたが、和気あいあいとしたなごやかな会になりました。
参加者の自己紹介を行った後、まずは星を見ようということで、天究館のドームの太陽望遠鏡で太陽の観察、続いて60cm反射望遠鏡でアルクトゥールスやベガなど昼間の星を見ながら天文談義を楽しみました。
続いて第1部では天文クロスワードパズルをみんなで楽しみ、さらにこれまでに各地の中学・高校の入試問題の中での天文に関する問題などの中から抜粋したクイズ大会が行われました。問題は太陽系・星座・遠い宇宙・望遠鏡・天文入試の5分野からで、最高得点者・次点者には賞状が送られるなど盛り上がりました。
第2部は県内の天体観測家による研究発表で、「彦根市子どもセンターの天文普及活動」「2018年の火星」「2018年の掩蔽について」「天体写真の見方」「惑星画像について」「2019年の天文現象」など多彩な内容で発表が行われました。それぞれ活発な質疑応答など見られました。
口頭発表以外のポスター発表では、「県内の天文施設マップ」「湖南天体観測同好会の活動」「2019年の天文現象」「天究館星の会の活動紹介」など様々なテーマがあり、ポスターのブースの前に参加者の輪ができていました。
滋賀天文のつどいは毎年秋の恒例行事として開催されています。こうした催しにより県内のアマチュア天文家の交流や情報交換が進み、また多くの市民の皆さんにも宇宙や天文に興味を持っていただけることを願っています。
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