(1枚目)コーシーの断崖が朝日を受けてシャープに伸びています。静かの海西側の細かいシワ(リンクルリッジ)は、ラモントから伸びる一連のリンクルリッジの一部です。その他にも細かいシワが無数に写っています。うちのDSC-J4は画面右下が流れてしまうので困りものです。
(2枚目)月齢5、6くらいの月は、春はひじょうに高いところを通るので、拡大しても撮りやすい対象です。この日はシーイングは2/5と悪かったのですが、ゆれ幅が小さかったので、コマ数を稼いでなんとか見られる絵をゲットしました。晴れの海東岸、明けたばかりのポシドニウスクレーターの複雑な内部がかすかにわかります。アトラス・ヘルクレスの更に北側に見える大きなクレーターはエンデュミオン。
(3枚目)神酒の海の夜明け。画面右、テオフィルスクレーターの中央丘に、ちょうど朝日が当たり始めたところです。気流が悪いため、よく見るとあちこちに部分ボケが見られますが、テオフィルス周辺の細かい起伏やトリチェリのあたりは思ったよりちゃんと見えています。左下隅には、メシエ・メシエAとコメットテイルが入っています。明暗差の大きい対象を描出するためには、覆い焼き・焼き込みをかなり丁寧に行う必要があります。