3.4億個もの天体を撮影し、100万近い銀河とクエーサーまでの距離を測ったプロジェクト「スローンデジタルスカイサーベイ(SDSS)」。銀河の分布を描き出した立体宇宙地図などをはじめ、めざましい活躍を見せています。
2.5m望遠鏡やCCDカメラなどとともにプロジェクトを支えたのが、2,000枚を超えるプレート(アルミ板)の存在です。それぞれのプレートには天球上の銀河や恒星に合わせて穴が開けられ、600個以上の天体のスペクトルを1度に測定することを可能にしました。
現在、SDSSプロジェクトは新たな段階に入り、プレートは立体宇宙地図の作成という役割を終えました。ですが、このプレートにはまだ活躍の可能性が残されています。科学館や博物館、プラネタリウムなどで展示することによって、今度は人々の目を宇宙に向ける役割を果たせるに違いありません。
SDSSについては、月刊星ナビ2008年11月号に特集記事(PDFファイル:1.7MB)を掲載しています。また、SDSSのデータを公開しているページ「SDSS SkyServer」もご参照ください。
SDSSプレートの配布について
2008年中に行われた第一次募集では、57枚のプレートが公共天文台、プラネタリウム館、博物館などに寄贈されました。4月末日までの第二次募集では、常設展示スペースを持たない研究機関や、天文普及活動を行っている天文同好会などの団体にも応募の対象を広げました。
二次募集の配布にあたり、配布予定の枚数を上回る応募をいただいたため、お申し込みいただいたすべての機関へ配布することはできません。あらかじめご了承ください。
すでにプレート配布の手続きを終えた施設の担当者様へ
アルミプレートには、識別IDと中心の赤経・赤緯、およびプレートに相当する天域の星図を添付してお送りします。また、SDSSのデータベースにアクセスして実際の画像を確認することもできます。
資料用画像について
星ナビ11月号の特集記事では、主にSDSS公式ページ(http://www.sdss.org/)のギャラリーおよびプレスリリースの写真と図を使用しています。