［日食情報］現地レポート第８弾嵐を呼ぶ男

【1999年8月12日　トルコ・サムスン発　川口特派員】

川口特派員
『川口特派員』

黒海に面した街、サムスンの朝は曇り。

朝８時の出発時は
　「この雲は海沿いだけ」「内陸に入れば雲はとれる」
と思いつつも、不安いっぱい。

当初、観測を予定していたメリゾフォン郊外の アルジック小学校に近づいても 低く垂れ込めた雲は変わらず、
　「小学校で晴れるのを待つか？」
　「さらに内陸に入って晴れ間を探すか？」
の決断に迫られた。
携帯電話でいろんな都市に連絡入れて晴れ間を確認。
われわれのためにいろいろ準備をしていただいた 小学校のスタッフには申し訳ないと思いつつ、 日食観測優先で、バスをさらに走らせることに。

サムスンから約300キロ、１接触１時間前に トゥルハルという小さな街のガソリンスタンドにて 一旦駐車。
ＧＰＳで位置を確認し、エクリプスナビゲータに 入力すると、まさに皆既帯中心線。
そのまま、ガソリンスタンドのオーナーに 事情を話して敷地内での観測をお願いする。
こうして総計110名の観測隊は、 赤道儀、ビデオ、三脚のセットにかかる。

全天の雲のようす
『全天の雲のようす』

ガソリンスタンドでの観測風景
『ガソリンスタンドでの観測風景』

空は快晴、たまに小さな雲が通るが問題無し。
このまま２接触までもってくれることを祈るが、 例によって直前に“日食雲”が湧き出す。
結果、僅かに流れる雲の影響があったものの、 真っ赤なプロミネンスが何個所にも見え、 ひじょうにカラフルな日食を見ることができた。

第２接触
『第２接触』

プロミネンス
『プロミネンス』

コロナ
『コロナ』

観測を終えて
『観測を終えて』

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