エンケ彗星が太陽観測探査機SOHOの観測画像内で移動中
【2000年9月7日 SOHO彗星最新情報 (2000.9.6)】
9月6日からエンケ彗星(Comet 2P/Encke)が太陽観測探査機SOHOの広角分光コロナグラフLASCOの観測画像内で移動中。現在、広視野のLASCO C3の視野に入っているが、見かけ上太陽に最も接近する11日前後には視野の狭いLASCO C2の視野に入る。7等前後と淡いため確認は難しいが、これができれば、LASCO画像に入った彗星を確認する熟練者といってよいだろう。ぜひ挑戦してみて欲しい。
上は、エンケ彗星の移動図。ステラナビゲータ5の出力を元に作成。外側の円はLASCO C2の視野(15度)を示し、内側の円はLASCO C3の視野(2.8度)を示す。画像中心の円は太陽の直径を示す。彗星の位置は、各日の日本時間午前0時のもの。LASCOには太陽からの直接光を隠すマスクがあり、内側の視野がある程度カットされているので気をつけて欲しい。
LASCOの最新観測画像は下記リンク参照。更新は30分ごと。SOHOのホームページからは、最新画像を表示するスクリーンセーバーも入手可能だ。
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