火星探査機「2001マーズ・オデッセイ」4月7日打ち上げへ

【2001年3月21日 NASA RELEASE: 01-46 (2001.03.19)

NASAは、周回型の火星探査機「2001マーズ・オデッセイ」を、2001年4月7日にケープカナベラル宇宙基地から打ち上げることを決定した。2001年10月の火星到着を目指している。

「2001マーズ・オデッセイ」は、火星の化学的・鉱物学的組成の分析、水または地表近くの氷の発見、火星の放射線環境の調査を目的としている。熱放射イメージング・システム (Thermal Emission Imaging System; THEMIS)、ガンマ線分光器 (Gamma Ray Spectrometer; GRS)、および火星放射環境試験装置 (Mars Radiation Environment Experiment; MARIE)の3つの科学観測装置を搭載している。

探査機の科学者チームの代表であるSteve Saunders博士 (NASAジェット推進研究所) は、「火星に水の存在を確認する能力を持つ探査機が送り込まれるのは初めてです。『2001マーズ・オデッセイ』は、地表付近の水や、過去の水による堆積物の存在に関する証拠を得ることができます。過去のさまざまなミッションにより多量の情報が得られているにも関わらず、火星の地表が実際に何でできているのかについては、それほどわかっていません。このミッションにより、火星の地表の化学的・鉱物学的組成についての基本的な理解が得られるでしょう。」と語っている。

探査機の名称「2001マーズ・オデッセイ (2001 Mars Odyssey=2001年火星の旅)」は、有名な映画・小説『2001年宇宙の旅 (2001: A Space Odyssey)』にちなむ。この名称は、『2001年宇宙の旅』の小説版の作者であるアーサー・C・クラーク氏も支持している。

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