宇宙探査機パイオニア10号から応答あり
【2001年5月1日 NASA Pioneer Mission Status (2001.04.29)】
NASAは世界時2001年4月28日17時27分30秒 (日本時間4月29日午前2時27分30秒)、地球外生命体へのメッセージを載せて太陽系を離脱中の惑星・深宇宙探査機「パイオニア10号」からの信号を受信することに成功した。パイオニア10号との通信に成功したのは、2000年8月19日以来8か月ぶりのことである。
1972年3月2日に打ち上げられたパイオニア10号は、はじめて小惑星帯を超え、木星を接近観測した。打ち上げ29周年を過ぎた現在は、太陽から77.67天文単位 (1天文単位は太陽〜地球間の平均距離で、約1億5000万キロメートル) の距離にあり、太陽との相対速度で毎秒12.24キロメートルの速度で太陽系を離脱しつつある。この距離では、光の速度でも往復で21時間45分を要する。
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