太陽探査機ジェネシス、観測点に到着、最終軌道に入る
【2001年11月30日 NASA JPL 2001 News Releases(11 月 16 日)】
16 日、NASA JPL(ジェット推進研究所)の太陽探査機ジェネシスが観測点に到達し、最終軌道に入った。
ジェネシスは太陽風に含まれる粒子を集める目的で今年 7 月に打ち上げられた。そして今回、地球の重力と太陽の重力が釣り合う「ラグランジュ 1」(L1)と呼ばれる点に到達した。この L1 点は、邪魔されずに太陽を見ることができる、地球の磁気圏の外にあって太陽風のサンプルを集めるのに好都合である、力が釣り合っているので制御しやすい、といった好条件が揃っている。今日 30 日にもコレクターアレー(検出装置)を開いて太陽風のモニタリングとサンプル収集を始めることになっている。
今後 30ヶ月かけて太陽風のサンプルを集めたジェネシスは、2004 年 9 月に地球に戻ってきてサンプルの入ったカプセルを放出する(サンプルリターン)。このサンプルは太陽系の進化に関する研究にとって重要なものになるだろう。