火星のガリー構造は雪解け水によってできたらしい
【2003年2月24日 JPL News Release】
NASAの火星探査機マーズ・オデッセイが撮影した画像の解析から、火星の表面に見られるガリー(溝)構造は雪解け水によって削られ形成されたものらしいことがわかった。
ガリーは2000年に火星探査機マーズ・グローバル・サーベイヤーによって初めて発見された構造で、水が流れてできた溝のように見える。その成因については、地下水が染み出てきたという説や地下水(または二酸化炭素)が高圧で噴き出してできたという説、永久凍土が崩れて起こった泥流の跡であるという説など諸説あった。
今回発表された説によれば、ガリーは雪渓の下(火星の地表と接しているところ)にある雪が解け、その雪解け水によって削られてできた構造であるということだ。このように考えることで、ガリーが見られる場所やガリーの形状を上手く説明できる。