12日、小惑星Sapientiaによる恒星食を見よう
【2003年4月11日 アストロアーツ】
4月12日(土)の夜、中国、四国、近畿地方で小惑星Sapientia(小惑星番号 275)による7.8等星の恒星食が見られそうだ。
食は19時50分(JST)ころに起こると予想されており、継続時間は最長で12.6秒と見積もられている。近くに月齢10の月があるが、恒星が7.8等星と比較的明るいので、観測にはそれほど支障はないだろう。
隠される恒星のデータは以下のとおり:
TYC1396-00794-1 7.8等 赤経 08h47m26.702s、赤緯 +19°55'19.09"(J2000) かに座γ星とδ星の中間付近、木星の北東 約1°20' 恒星付近の星図(9KB)、10等星まで表示
一方、隠すがわの小惑星Sapientiaは12.8等級で、直径121kmと推定されている。
小惑星による恒星食では、先月23日に関東方面などで多くの観測結果が報告され、小惑星の形状や大きさ、隠された恒星が不可視の二重星であることなど重要な結果が多く得られた。今回も多くの方が参加されることを期待したい。なお、観測方法など詳しくは下記の「せんだい宇宙館」のページを参照のこと。