カシオ、600万画素・新画像処理エンジン搭載のコンパクトデジカメ「EXILIM PRO EX-P600」を発売
【2004年2月26日 カシオ計算機株式会社】
カシオ計算機株式会社は、シリーズ最上位機種となる600万画素モデル「EXILIM PRO EX-P600」を含めた新製品3機種を順次発売すると発表した。「EX-P600」は4月下旬発売予定。価格はいずれもオープン。
「EXILIM」シリーズは、薄型カードサイズの優れた携帯性と素早い応答性をウリにしたコンパクトデジカメ。今回発売される3機種すべてに、1.8Vの低電圧システムを実現した独自設計のLSIを多層高密度実装した新開発の超小型画像処理モジュール「EXILIMエンジン」を搭載。コンパクトな外観はそのままに、高画質・高速動作・長電池寿命といった基本性能を高めている。
「EX-P600」の撮像素子には、撮像素子は1/1.8インチ 原色フィルタ付き有効600万(総637万)画素CCDを採用。起動時間は約2秒、レリーズタイムラグは約0.01秒、再生間隔は約0.1秒に加え、3コマ/秒・6コマまでの連写も可能にするなど、高速性を備えている。また、レンズにはキヤノン製の光学4倍ズームレンズ(焦点距離:約33〜132mm相当/35mmフィルムカメラ換算時)を採用し、デジタルズームの併用で最大16倍までのズーム撮影が可能だ。
さらに、特筆したいのは豊富な撮影機能。中でも、多彩なブラケティング機能が注目だ。ホワイトバランス、AF、AEそれぞれのブラケティング撮影はもちろんのこと、従来になかった「マルチブラケティング」機能を搭載している。これにより、カラーフィルタ(1:標準・白黒・セピア・赤・紫/2:標準・緑・青・黄・ピンク)、シャープネス、彩度、コントラストの各設定をずらした撮影が可能になった。ブラケティング撮影した画像の確認用に、サムネイルで一括表示できる「マルチプレビュー表示」も備えており、色や絵作りにこだわりたい人には嬉しい機能といえるだろう。
他にも、AFエリアを自由に移動できる「フリーオートフォーカスエリア」、25種類の「ベストショット機能」、オート/固定(7モード)/マニュアルのホワイトバランス、オート/ISO50/100/200/400のISO感度、バルブ撮影、独自アルゴリズムによる「夜景ノイズリダクション」など、さまざまな機能を搭載している。
絞りとシャッタースピードのマニュアル露出調整のしかたをわかりやすくガイドする「マニュアルアシスト」といった機能もついているため、「オート設定での撮影はそろそろ卒業したいけれど、ハイスペックのデジタル一眼にはまだ手が届かない」というような、マニュアル撮影入門者には適したカメラといえるかもしれない。
「EXILIM PRO EX-P600」の主なスペック
- 有効画素数:
- 600万画素
- 撮像素子:
- 1/1.8型正方画素原色CCD
- レンズ構成:
- キヤノンレンズ(非球面レンズを含む7群8枚)
- 焦点距離(35mmフィルム換算):
- 約33.0〜132.0mm
- 開放F値:
- F2.8(W)〜F4.0(T)
- 光学ズーム倍率:
- 4倍
- デジタル拡大:
- 4倍(光学ズームと合わせて最大約16倍)
- AF方式:
- 位相差センサー方式/コントラスト方式併用オートフォーカス、コンティニュアスAF、スポットAF/7点測距マルチAF/フリーAFエリア切換可能、マクロモード、無限遠モード、マニュアルフォーカス可能、フォーカスロック可能
- 連続撮影:
- 3枚/秒、最大6枚
- 撮像感度(ISO):
- オート/ISO 50/100/200/400
- シャッター:
- CCD電子/メカシャッター併用
- シャッター速度:バルブ、60〜1/2000秒(マニュアル露出時)
- 記録フォーマット:
- 静止画:JPEG(Exif Ver2.2)/DCF準拠/DPOF対応
- 動画:AVI(Motion JPEG)、音声:WAV(モノラル)
- 記録媒体:
- 内蔵フラッシュメモリー(画像記録エリア:9.2MB)、SDメモリーカード/MMC対応