【新製品情報】ニコン、プロ向けデジタル一眼レフカメラ「ニコン D2X」他を発売

【2004年9月22日 株式会社ニコン】

株式会社ニコンは、プロ向けのデジタル一眼レフカメラ「ニコン D2X」を2005年1月に、フィルム一眼レフカメラ「ニコン F6」を10月22日に発売すると発表した。メーカー希望小売価格は、「D2X」が63万円で「F6」が31.5万円となる。

この他にも、広角24mmズームレンズ搭載の800万画素デジカメ「COOLPIX 8400（価格：オープン）」を10月から、手ブレ補正機構搭載の800万画素デジカメ「COOLPIX 8800（価格：オープン）」を11月から、“位相フレネル（PF）レンズ”を採用したCOOLPIX用テレコンバータ「TC-E3PF（価格：未定）」を12月から、ニコンAF一眼レフ用レンズ「AF-S VR ニッコール ED 300mm F2.8G（IF）（価格：71.4万円）」を2005年1月から順次発売すると発表している。

新製品6機種のうち、ここではデジタル一眼レフカメラ「D2X」とフィルム一眼レフカメラ「F6」を紹介しよう。

●プロ向けのデジタル一眼レフカメラ「ニコン D2X」

「D2X」は、2001年に発売された「D1X」の後継機種で、2003年に発売された「D2H」とは姉妹機にあたる。撮像素子は、従来のCCDから新開発の「ニコン DX フォーマット」の有効1,240万画素の新開発CMOSセンサーに変更されている。さらに、新たな画像信号処理エンジンにより、ハイライトからシャドー部までの階調表現をプロユースのクオリティにまで高めているという。

（D2Xの商品画像）

プロ向けデジタル一眼レフ「D2X」。メーカー希望小売価格は63万円（提供：株式会社ニコン）

また、撮像素子からの読み出しを4チャンネル化し、メモリカードへの書き込み速度を向上させることによって高速連写性能を実現。高画素でありながらJPEG、RAWのファイル形式にかかわらず5コマ/秒の高速連続撮影が可能としている。さらに、撮像面中心部分を680万画素で切り出す「クロップ高速機能」を搭載。この機能の設定時には最大8コマ/秒の高速連写も可能だという（画角は装着レンズの焦点距離の2倍相当となる）。

その他の機能としては、瞬間起動と超高速レリーズタイムラグ37ms、11点オートフォーカス、1005分割RGBセンサー、環境光センサー、3D-RGBマルチパターン測光IIなどを搭載している。

「D2X」の主なスペック

型式：
レンズ交換式一眼レフレックスタイプデジタルカメラ
撮像素子：
CMOSセンサー、23.7×15.7mmサイズ、総画素数1,284万画素（有効画素数 1,240万画素）
撮像感度：
ISO100〜800相当
画質モード：
圧縮：JPEG-Baseline準拠
非圧縮：8ビットRGB-TIFF/12ビットRAW、RAWとJPEGの同時記録可能
記録媒体：
コンパクトフラッシュカード（TypeI/II対応）、マイクロドライブ
連続撮影速度：
CH（高速連続撮影）：連続撮影［5コマ/秒］、クロップ高速時［8コマ/秒］
CL（低速連続撮影）：連続撮影（1〜4コマ/秒をカスタムセッティングにより選択可能）
液晶モニタ：
2.5型低温ポリシリコンTFT液晶、23.2万画素、白色LEDバックライト付、画面明るさ調整可能
レンズマウント：
ニコンFマウント（AFカップリング、AF接点付き）
オートフォーカス：
TTL位相差検知方式、マルチCAM2000オートフォーカスモジュールにより検出、検出範囲：EV-1〜+19
測光方式：
TTL開放測光方式（マルチパターン測光、中央部重点測光、スポット測光）
露出モード：
プログラムオート（プログラムシフト可能）、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル
シャッタースピード：
30〜1/8000秒（1/3段・1/2段・1段ステップ）、bulb

●新時代のフィルム一眼レフカメラ「ニコン F6」

「F6」は、銀塩フィルムならではの色調や味わいを追求した、新時代のフィルム一眼レフカメラ。プロカメラマンからハイアマチュアを想定し、高品質、高い信頼性、快適な操作性を実現したとしている。

（F6の画像）

フィルム一眼レフカメラ「F6」。メーカー希望小売価格は31.5万円（提供：株式会社ニコン）

15万回ものレリーズテストに耐える高い耐久性を誇るシャッターユニットを搭載。シャッター羽根には、ケブラー繊維を用いた新複合材と、特殊なアルミニウム合金材を採用した。精度は、高速ビデオカメラとコンピュータを用いて厳密に解析されるほか、シャッターをレリーズするたびに、シャッタースピードを自動的にチェック・補正するシャッターモニターを内蔵しているため、1/8000秒という高速シャッタースピードにおいても高い信頼性を発揮するという。

そのほか、高精度・高速オートフォーカスを可能にする11点測距AFシステム、精度を高めた3D-RGBマルチパターン測光、最先端のスピードライトコントロールを可能にするクリエイティブライティングシステム、低振動、心地よい操作音、優れた耐久性、最高約8コマ/秒（別売MB-40装着時）の高速連続撮影といった機能を備えている。また、各部に用いる油脂類についても見直しを行い、温度変化による影響を最小限に抑え、-20度から+50度という広い温度範囲での使用も可能になった。

「F6」の主なスペック

型式：
モータ内蔵35mm一眼レフレックスカメラ
電子制御式フォーカルプレーンシャッターオートフォーカスカメラ
露出制御：
プログラムオート（プログラムシフト可能）、シャッター優先オート、絞り優先オート、マニュアル
画面サイズ：
24×36mm
レンズマウント：
ニコンFマウント（AFカップリング、AF接点付）
ファインダー内表示：
ピント表示、測光モード表示、AEロックマーク、FVロックマーク、露出モード表示、シャッタースピードロックマーク、同調秒時マーク、シャッタースピード表示、絞り段数マーク、絞りロックマーク、絞り表示、多重露出撮影マーク、バッテリーチェック表示、フィルムカウンター／露出補正値表示、レディライト、露出インジケーター、露出補正マーク、ブラケティングマーク、フォーカスエリア（フレーム）11点
オートフォーカス：
TTL位相差検出方式、マルチCAM2000オートフォーカスモジュールにより検出
測光方式：
TTL開放測光方式（3D-RGBマルチパターン測光、RGBマルチパターン測光、中央部重点測光、スポット測光）
フィルム感度設定：
DX方式、マニュアルのいずれも可能（マニュアル優先）
フィルム感度連動範囲：DX時・ISO25〜5000、マニュアル時・ISO6〜6400（1/3段ごとにセット可能）
シャッタースピード：
P、Aモード時：30〜1/8000秒
Sモード時：30〜1/8000秒（1/3段ステップ）、X（1/250）
Mモード時：30〜1/8000秒（1/3段ステップ）、buLb、X（1/250）
カスタムメニューにより30分まで延長可能

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