【新製品情報】オリンパス、デジタル専用設計のレンズ交換式デジタル一眼レフ「E-300」を発売
【2004年9月30日 オリンパス株式会社】
オリンパス株式会社は、デジタル一眼レフカメラシステムの新規格“フォーサーズシステム(Four Thirds System)規格”に準拠した、普及型デジタル一眼レフカメラ「E-300」を、2004年11月下旬から発売すると発表した。2003年10月発売の「E-1」に続く「オリンパスE-システム」2機種目のモデルとなる。なお、11月下旬に発売されるのは、11月中旬発売予定のレンズ「ZUIKO DIGITAL 14-45mmF3.5-5.6(税込32,550円)」とのセットのみとなり、ボディ単体での発売は2005年春を予定しているという。
「E-300」の特徴の中で、まず挙げられるのがその外観だろう。ファインダーには、従来の一眼レフで使われているペンタプリズム方式ではなく、ポロ光学系とサイドスイングミラーを採用することで、ボディ上面が平らになりコンパクトになっている。また、内蔵フラッシュも、全高を抑えるために前方スライドポップアップ方式を採用した。これにより、同時発売の専用外部フラッシュ(「エレクトロニックフラッシュFL-36(税込30,030円)」)を併用した2灯でのフラッシュ撮影も可能だという。
映像素子には、有効約815万(記録画素数800万)4/3インチのフルフレームCCDを搭載。一般のデジタルカメラで使われているインターライン型CCDに比べ受光部分が大きく感度が高いため、豊かな階調表現ができる。画像処理エンジンには「TruePic TURBO」を一眼レフのために最適化して採用。記録/再生の処理時間の短縮化、また、高速起動や短いシャッタータイムラグなどを実現し、ストレスのない軽快な撮影を可能にしたとしている。
その他には、「E-1」に搭載された「ダストリダクションシステム」を搭載。撮像素子前面にあるローパスフィルターとシャッターの間に「スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター)」を設置し超音波振動をさせることで、フィルター前面に付着したゴミやホコリを瞬時に払い落とすため、メンテナンスが容易となる。レンズマウントはフォーサーズマウントで、「E-1」用に発売されている各種“ズイコーデジタル”レンズを利用できるほか、新たに発売となる3種類のズームレンズ(先に挙げた「ZUIKO DIGITAL 14-45mmF3.5-5.6)を含む」も利用可能となる。
「E-300」は、プロ向けに開発された「E-1」で培った技術をベースに、誰もが簡単に優れたデジタル画像を楽しむことができる普及タイプと位置付けられているため、「E-1」と併売となる。これらの2機種を軸として、今後も「オリンパスE-システム」のラインアップを拡充していく予定だという。
「E-300」の主なスペック
- 有効画素数:
- 800万画素
- 撮像素子:
- 4/3インチフルフレームCCD(有効画素数 約815万画素)
- 撮像素子の防塵対応:
- スーパーソニックウェーブフィルター(SSWF:超音波防塵フィルター)
- 背面液晶モニター:
- 1.8型ハイパークリスタル液晶(半透過型TFTカラー液晶)
13.4万画素 - フォーカスモード:
- シングルAF/コンティニアスAF/マニュアルフォーカス
- 露出制御方式:
- プログラムAE(プログラムシフト可能)、シャッター優先AE、絞り優先AE、マニュアル、シーンプログラムAE、シーンセレクトAE
- シーンプログラムAE:
- ポートレート、マクロ、風景、夜景、スポーツ
- シーンセレクトAE:
- ポートレート、マクロ、風景、夜景、スポーツ、風景&人物、夜景&人物、打ち上げ花火、夕日、ハイキー、ドキュメント、マナーショット、ビーチ&スノー、キャンドル
- ISO感度:
- AUTO/100/200/400(AUTO時100〜400自動設定)
- 拡張時800/1600の設定可能
- プリセットホワイトバランス:
- 8種(3000K-7500K)
- シャッター速度:
- P、Ps、Aモード:1-1/4000秒
- Sモード、マニュアルモード:30-1/4000秒
- バルブ:最長8分(リミッター付き)
- シーンプログラム、シーンセレクトモード:4-1/4000秒(モードによる)
- 連続撮影速度:
- 約2.5コマ/秒
- レンズマウント:
- フォーサーズマウント
- 記録画像形式:
- RAW(12bit)、TIFF(RGB各8bit)、JPEG、RAW + JPEG
- 記録媒体:
- CFカード(TypeI、II)、マイクロドライブ対応