地球外知的生命からのメッセージは、認識不可能か
【2004年12月31日 University of Michigan News Service】
ミシガン大学の専門家によれば、地球外生物から何からのシグナルが地球で受け取られていたとしても、それらはあくまでランダムなノイズや星の発する熱放射として受け取られ、残念ながら意味を持つメッセージとは区別がつかないという研究結果が発表された。
ミシガン大学の物理学、生物学とコンピュータ科学の専門家3人による最新の研究結果によれば、近傍宇宙からなんらかの意味のあるメッセージがわれわれに届いていたとしても、受け取る側にそのメッセージに刻まれた言語のコードに関する知識がなければ、あくまでランダムなノイズとして判断されてしまうということだ。また、高度に発達した電磁波メッセージと星の発する熱放射は酷似しており、せっかくの情報のフォーマットも、星からの電波と区別がつかず見過ごされてしまうというのである。
われわれの持つ通信の歴史は、ラジオ放送80年とあまりに短い。一方宇宙120億年の歴史の中では、(存在するとすればの話だが)地球外知的生命体は互いにコミュニケーションをとっていたはずで、その手段が充分に発達している可能性は否定できない。同大学の物理学者ニューマン氏は、地球外生物の存在を信じる人々が電波の受信を試みても、残念ながらそれは星の熱放射として見過ごされ、そのような電波受信の繰り返しとなるだろうと話している。