NASAがグーグル社と提携
【2006年12月19日 NASA News】
NASAは18日(現地時間)、検索エンジンなどのサービスで知られるグーグル(Google)社と協力体制を結ぶことで合意に達したと発表した。
地球や宇宙に関してNASAが抱える情報は膨大な量だが、それだけに有効に生かされずに眠っているものも多い。一方、グーグル社は検索エンジンの「Google」など、人と情報を結びつけるための革新的なアイデアを数多く実現してきた。両者が連携することで、NASAにとっては巨大なデータとコンピューター網を管理する上での技術的問題を克服する助けになり、グーグル社にとっては逆に技術力を伸ばすよい機会となるとしている。そして何より、天文学的な知識とデータをわれわれと結びつけるインターフェースが整備されることは、誰にとっても大きなメリットであると言えよう。
NASAのマイケル・グリフィン長官は具体例として「月の表面上や火星の渓谷の間をバーチャル飛行できるようになる」ことをあげた。また発表によれば、コラボレーションはインターネット上のサービスやソフトウェアにとどまらず、学術的研究や教育、製品開発や施設の整備など幅広く展開する予定とのことだ。
グーグル社はこれまでにも月面や火星地図を閲覧できるサービス「Google Moon」や「Google Mars」などを公開している。NASAと正式に連携することで、今後どのような「宇宙の楽しみ方」が増えるのか、期待が高まる。