国産初の宇宙食が誕生
【2007年6月29日 JAXAプレスリリース】
宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、国際宇宙ステーション(ISS)へ供給するための「宇宙日本食」として計29品目を認定した。国産として初の宇宙食の誕生だ。
JAXAでは、3年前の2004年から「宇宙日本食」認定基準の制定を開始していた。そして昨年11月に認定基準を正式に決定した後、12月から認証の申請を受けつけていた。今回基準に合格し初の認証を受けたのは、山菜おこわやさばの味噌煮、黒あめやようかんなど全29品目。今後は、年に3、4回審査を行うことでメニューの拡大が図られることになっている。
実際の供給については、来年後半に予定されている若田宇宙飛行士のISS長期滞在からと予定されている。
「宇宙日本食」は、宇宙における長期滞在者の栄養維持や精神的なストレスの軽減などの役割を果たす一方で、地上でも、震災時の非常食として、また骨そしょう症防止などを目的とした栄養補給食品としての貢献が期待されている。