ESAの彗星探査機ロゼッタがとらえた夜側の地球

【2007年11月19日 ESA News

ESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタが、11月13日に地球スイングバイを成功させ、その際にとらえた地球の画像が公開された。


彗星探査機ロゼッタがとらえた地球の画像

彗星探査機ロゼッタがとらえた地球。クリックで拡大(提供:ESA ©2005 MPS for OSIRIS Team MPS/UPD/LAM/IAA/RSSD/INTA/UPM/DASP/IDA)

2004年3月に打ち上げられたESA(ヨーロッパ宇宙機関)の彗星探査機ロゼッタは、2014年にチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星(67P/Churyumov-Gerasimenko)に接近、さらに彗星に着陸して観測を行う予定だ。

目的のチュリュモフ・ゲラシメンコ彗星に到達するためには、1回の火星スイングバイと計3回の地球スイングバイが予定されており、すでに、2005年に第1回目の地球スイングバイを、そして今年2月には火星スイングバイを成功させている。残る3回目の地球スイングバイは、2009年11月に実施される。地球スイングバイとは、地球の重力を利用して、探査機の軌道の方向や速度を大きく変更する技術のことだ。

公開された画像は、ロゼッタが地球に最接近する2時間前に、約75000〜80000キロメートルの距離から撮影したもの。夜側にあるアジア、アフリカ、ヨーロッパなどの地域に、大都市の明かりが見えている(右上端の明かりが日本)。また、南極方向は、太陽の光によって美しく縁取られている。

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