ブローセン・メトカーフ彗星(1989年) 23P

周期70年の周期彗星。1989年は1919年以来の回帰となりましたが、当初の予報に比べ2週間ほど近日点通過が遅くなりました。8月下旬、明け方の北東の空で6等級で観測できました。


(柏木周二氏撮影のブローセン・メトカーフ彗星の写真)

タイトル:
「初の検出を試みた23P/ブローセン・メトカーフ彗星」
撮影者:
柏木 周二
撮影日時:
1989年8月28日 3時28分、露出 5分
撮影地:
大分県直入郡直入町
撮影機材等:
ペンタックス SPF、タカハシ ε-200(D=20cm fl=800mm F4)、T-MAX400、タカハシ 160Pでメトカーフ追尾
撮影者コメント:

毎日異なったプラズマテイルの擾乱が起きほぼ連夜の観測となったハレーフィーバーも冷めてきた頃やってきた70年周期のブローセン・メトカーフ彗星は過去2回しか検出しておらず、1989年秋の近日点通過1年ほど前から検出を試みていました。国内の多くの方にお世話になりながら、捉えきれず'89年の梅雨に入ってしまいました。ひと休みしている間、パロマー天文台のヘリンが増光中のこの彗星を検出しました。その後極大期をむかえた太陽風の影響で、プラズマテイルの擾乱が話題になりました(この写真も、NHKの全国ニュースで紹介されました)。