「理科年表」創刊100周年記念講演会と企画展

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「理科年表」の創刊100周年記念講演会「科学のクロニクル 百年の歩み」が12月14日、一橋大学で開催される。また天文・科学情報スペース(三鷹市)では、理科年表の歴史に関するトリビアを交えた企画展が開催中だ。

【2025年11月25日 国立天文台】

国立天文台が編纂する自然科学のデータブック「理科年表」が、1925年2月20日の創刊から100年の節目を迎える。理科年表は、毎年の更新で新発見や過去の知見の訂正を刻み込んで成長してきた、言わば科学のクロニクル(年代記)と言える。

12月14日一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)において、理科年表の創刊100周年を記念した講演会「創刊100周年記念講演会―科学のクロニクル 百年の歩み」が開催される。天文や気象などの専門家6名が登壇し、その分野と理科年表のこれまでの道のりや、研究の最前線、今後の展望などについて語る。そのほか当日会場ロビーでは、理科年表の愛読皆はもちろん、理科年表を知らない人も楽しめる、理科年表の歴史を振り返る展示や、同じくアニバーサリーイヤーを迎える関連分野の展示なども行われる。

なお、来場が難しい場合には、YouTubeの国立天文台チャンネルで予定されているライブ配信で講演会を楽しめる。また講演終了後に公開される同チャンネルのアーカイブでも視聴できる(詳細は、理科年表オフィシャルサイトを参照のこと)。

また、12月7日まで、天文・科学情報スペース(東京都三鷹市)において、企画展「科学のクロニクル『理科年表』100年の歩み」が開催中だ。「理科年表」の歩んだ歴史に関するトリビアを交えた年表などが紹介されている。

理科年表刊100周年記念講演会

■ 記念講演会の開催概要
  • タイトル:『理科年表』創刊100周年記念講演会―科学のクロニクル 百年の歩み―
  • 日時:2025年12月14日(日)13:00~16:30(開場 12:00)
  • 会場:一橋大学一橋講堂(東京都千代田区一ツ橋 2-1-2 学術総合センター内)
  • アクセス:
  • 講演内容(途中休憩あり)
    • 1.基調講演
      • 「科学の楽しさ~若い時の経験と理科年表~」梶田 隆章(東京大学 卓越教授/2015年ノーベル物理学賞受賞)
    • 2.講演
      • 「理科年表に見る天文学100年の歩み」渡部 潤一(自然科学研究機構 国立天文台 上席教授)
      • 「気象業務150周年の歩み」野村 竜一(気象庁長官)
      • 「130年ぶりに新しくなった『キログラム』:科学の進歩がもたらす単位の進化」倉本 直樹(産業技術総合研究所 計量標準総合センター 首席研究員)
      • 「地震学の発展と理科年表地学部」纐纈 一起(東京大学 名誉教授)
      • 「理科年表の縦横無尽で水と気候変動研究」沖 大幹(東京大学 総長特別参与/大学院工学系研究科 教授)
  • 定員:480名
  • 参加費:無料
  • 参加方法:
  • その他:
    • YouTube国立天文台チャンネルでライブ配信を予定(視聴の申し込みは不要、アーカイブ映像は、講演終了後に同チャンネルにて公開)
  • 主催:理科年表編集委員会、丸善出版株式会社、自然科学研究機構 国立天文台
  • 詳細:理科年表オフィシャルサイト

講演者

■ 企画展の開催概要
  • タイトル:科学のクロニクル『理科年表』100年の歩み
  • 内容:「理科年表」の歩んだ歴史に関するトリビアも交えた年表などの紹介
  • 会期:10月17日(金)~12月7日(日)
  • 開催時間:午前11時~午後6時30分(休:月・火曜日、祝日)
  • 会場:天文・科学情報スペース(東京都三鷹市下連雀3-28-20三鷹中央ビル1階)
  • その他詳細情報:天文・科学情報スペース

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