ドーン、軌道変更を延期

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6月30日、準惑星ケレスを探査中の探査機「ドーン」に異常が発生し、同日実施予定だった軌道変更が延期となった。現在、探査機は正常に動作しており、軌道変更に遅れが生じても探査自体に大きな影響はないとのことだ。

【2015年7月8日 NASA

6月30日、準惑星ケレスを周回探査中の「ドーン」が高度4400kmの軌道からさらに低軌道へとらせん状に高度を下げ始めた際に、ソフトウェアが異常を検出したためセーフモードへと移行した。

ケレス到着時のドーンの想像図
ケレス到着時のドーンの想像図(提供:NASA)

その後、7月1日と2日に地上から探査機を通常稼動に戻すための設定変更が行われ、ドーンは通常の運用モードに戻り安定して正常稼動している。姿勢制御システムの異常だったとみられており、原因究明が完了し飛行計画が更新されるまでは現在の軌道に留まる。

ドーンのイオン推進システムの汎用性が高く、ケレス探査計画に厳しい制約がないため、軌道変更はいつでも可能で、得られる成果などに大きな影響はないとのことだ。