AstroArts Topics

太陽系

「にがり」成分からわかった、リュウグウ母天体の鉱物と水の歴史

2024/09/12
小惑星「リュウグウ」の試料に含まれるマグネシウム同位体の分析から、リュウグウ母天体の中で鉱物ができた順序や水質の変化の歴史が明らかになった。

カイパーベルトの外側に10個以上の天体を発見

2024/09/10
探査機「ニューホライズンズ」とすばる望遠鏡の連携観測で、カイパーベルトの外側にも小天体の多い領域がある可能性が出てきた。太陽系誕生の歴史にもかかわる成果だ。

探査機「ベピコロンボ」、4回目の水星スイングバイを完了

2024/09/09
日本時間9月5日、日欧の探査機「ベピコロンボ」が4回目の水星スイングバイを実施して軌道を変更した。水星到着は2026年11月の予定だ。

探査機「ジュース」、世界初の月・地球ダブルスイングバイを実施

2024/08/27
木星氷衛星探査機「ジュース」が日本時間8月20日と21日にそれぞれ月と地球へ接近飛行し、世界初のダブルスイングバイを成功させた。

「はやぶさ2」が次に訪れる小惑星は細長いかも

2024/08/09
「はやぶさ2」が2026年に探査する小惑星「2001 CC21」の大きさと形について、恒星食の観測結果を解析したところ、細長い形をしている可能性が示された。

火星大気中の塩化水素を全球で検出

2024/07/24
地上望遠鏡を用いた赤外線観測によって、火星の全球で塩化水素が検出された。特に南半球の高緯度域で多く検出されている。水蒸気が塩化水素の生成や消滅に関係しているようだ。

リュウグウ試料から生命の材料分子を80種以上発見

2024/07/18
小惑星リュウグウの試料から、有機酸や窒素化合物など84種が同定された。リュウグウが水に満ちていた証拠となる分子や、生命の代謝にかかわる重要物質が含まれている。

カイパーベルトは予想外に広い?鍵となる天体を「すばる」で発見

2024/07/02
すばる望遠鏡による観測で、太陽系外縁部で新たなカイパーベルト天体が見つかった。その軌道はカイパーベルトの「端」とされる半径よりも遠くまで達するものだ。

2つの特殊なオーロラの発生要因が明らかに

2024/06/28
2022年12月に発生した北極を覆い尽くす巨大オーロラと、2023年12月に北海道の広範囲で肉眼で見られた異常に明るいオーロラは、それぞれ特殊なものであった。これら特別なオーロラの発生要因が、別々の研究から明らかになった。

嫦娥6号、月の裏側のサンプルを携え地球に帰還

2024/06/26
6月25日、中国の探査機「嫦娥6号」が月の裏側で採取した岩石や砂などのサンプルを地球に持ち帰った。人類が月の裏側のサンプルを手に入れるのは初めてだ。

星空案内 毎月の天文現象や星座を解説

火星の赤道地方の山頂で霜を検出

2024/06/17
火星にある太陽系最大級の「タルシス火山群」で、朝だけ現れる水の霜が初めて検出された。赤道に近いこの地域で霜が確認されたのは予想外の結果だ。

「オシリス・レックス」の試料を受け入れるJAXA施設が完成

2024/06/12
NASAの探査機「オシリス・レックス」が採取した小惑星ベンヌの試料の一部が、今夏JAXAに提供される。その受け入れ施設が完成し、公開された。

嫦娥6号、月の裏側に着陸成功

2024/06/03
6月2日、中国の月探査計画「嫦娥6号」の着陸機が、月の裏側の「エイトケン盆地」内に着陸した。今後は人類初となる月の裏側のサンプルの採取、およびサンプルの地球帰還を目指す。

初期火星の有機物は一酸化炭素から作られた

2024/05/17
火星ローバーが発見している火星の有機物は、太古の火星大気中で二酸化炭素が分解してできた一酸化炭素が起源であることが、炭素の同位体分析から明らかになった。

日本など各地で低緯度オーロラを観測

2024/05/13
5月8日~11日にかけて大規模な太陽フレアが連続発生し、それに伴う猛烈な磁気嵐の影響で、日米英中などで低緯度オーロラが見られた。ハワイでも164年ぶりにオーロラが発生している。

リュウグウの試料中に、初期太陽系の磁場を記録できる新組織を発見

2024/05/09
小惑星リュウグウの試料から、鉄ナノ粒子が付随する擬似マグネタイトという新組織が見つかった。初期太陽系の磁気を記録することが可能な組織で、太陽系形成の研究に有用なものと期待される。

中国の月探査機「嫦娥6号」、打ち上げ成功

2024/05/07
5月3日、中国の月探査機 「嫦娥6号」が打ち上げられ、史上初となる月の裏側からのサンプルリターンを行う約53日間のミッションがスタートした。

ボイジャー1号が5か月ぶりに不具合から一部復活

2024/04/26
送出データが壊れた状態になっていたボイジャー1号のプログラムを修正する作業が成功し、約5か月ぶりに探査機のテレメトリデータが正常に受信された。

SLIMが3回目の越夜に成功

2024/04/24
4月23日夜、月着陸実証機「SLIM」が3回目の越夜を達成したことが確認された。

衝突シミュレーションで探る氷衛星エウロパの構造

2024/03/29
木星の衛星エウロパに関する天体衝突のシミュレーション研究から、エウロパの氷殻の厚さが少なくとも20kmはあり、硬い層ともろい層の2層構造であれば、見つかっている多重リング盆地の地形をよく説明できることが示された。