(1枚目)2万7千円程で売られている中国製20cm反射式望遠鏡を改造して写真撮影専用の望遠鏡を作りました。改造は、副鏡をEOSのCMOSセンサーに合わせて周辺減光のでないサイズを選び、ミラーに誘電体コーティングを施し、補正レンズを入れて焦点距離を縮め明るくしました。誘電体コーティングは反射率99%前後で、一般のミラーに施されているアルミコーティング(88%)と比べると眼で見ても明るさの違いを感じます。副鏡と主鏡の両方に施すと2割程明るくできます。また、副鏡遮蔽も7%程度なので、実際のF値も小さく、明るい星の像も太くなりません。焦点距離760mmF3の望遠鏡も計画しているので、それが完成したらもうちょっと焦点距離を伸ばせそうです。
(2枚目)アンドロメダは中心部は明るいのですが、周辺部を写すとなると空の条件の良い場所でないと難しいですね。明るい光学系に助けられてカメラのノイズは気にならなくなりましたが、光害だけはどうにもなりません。カラーセンサーを搭載したデジタルカメラは、赤、青チャンネルの荒れがひどく、これが画質を悪くしています。スムージングで多少改善されますが、モノクロセンサーを搭載した天体用デジタルカメラが発売されてフィルタを使った撮影ができるようになれば、画質がもっと向上しそうですね。