増光中のポイマンスキー彗星を撮りに、伊豆高原まで出掛けました。あれこれ忘れ物をしてしまい、結局、ポイマンスキー彗星は撮影できませんでした。折角なので、明るく輝く金星を撮ってみる事にしました。前日、河津桜の撮影に使ったニコンの新しいVRレンズの手ブレ防止効果ですが、もしかしたらコリメート法においても使えるかもしれないと思い、試してみました。
FC-65にO-7を使って、倍率は約71倍です。VRレンズの焦点距離を、ちょっと長めの約120mmにセットしました(実際には、カメラのファインダーを覗きながら、適当な像の大きさが得られるまでズームアップしました)。合成焦点距離は、約8,500mmになります。これを手持ち、1/30秒のシャッター速度で撮影したところ、期待以上の手ブレ防止効果があり、とても驚いています。1/15秒でも試してみましたが、こちらはダメでした。なお、ISO感度設定を高めるのを忘れ、少々、像が暗かったので、RAWデータ現像時に+2補正しました。
地平高度が低い為、大気差による色分離がありました。さすがにこれは、優秀なソフト(ニコンキャプチャー)でも補正できませんでした。ちょっと気になったので、フォトショップ6にてRGBの三色に分解し、それぞれの画像の位置をずらしながら重ね合わせ、色分離を補正しました。