3/20に深井氏(PbO)が撮影したもの(深井氏はコレが本格天体撮影2回目です)を片山(PbO)が画像処理したもので、昇ってきた「さそり座」の「アンタレスとM4」を捕らえたものです。撮影を始めると月が昇ってきたそうで、391秒露出1コマだけを使っています。上は普通処理したもので、1等星アンタレスの右(西)に球状星団M4(7000光年)で、アンタレスのスグ右上(北西)には小さな球状星団NGC6144(26000光年)が写っています。また下は同じ画像を強調処理したもので、反射星雲が浮かび上がってきてます。これらは以下の様に同定できます。各反射星雲は500年光年前後で、その向こうの数千〜数万後年の球状星団と、たまたま見かけ上、一緒に見えているのですが、何だか不思議な感じです。(片山 徹)
・IC4606 アンタレスが照らすオレンジ色の大きな反射星雲
・IC4605 写野の左上端の22Scoが照らす青い小さな反射星雲
・Ced130 写野の右上の明るいσScoの周りに拡がる青い反射星雲
(フィルター換装していないので弧状の赤いSh2-9は写り難い)