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夏休みの工作・観察

天体望遠鏡と太陽投影板を使った太陽観測方法(4)

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5 解説

黒点

黒点

太陽の表面に見られる黒い斑点。まわりが6000度あるのに対して、4500度程度なので暗く見える。真っ黒い暗部と薄暗い半暗部があり、大きな黒点では暗部のまわりに半暗部がついていることが多い。数を数えるときは半暗部は数えない。黒点には寿命があり、数日で消えるものもあれば、数か月も観測されるものもある。大きな黒点ほど寿命が長い傾向がある。


白斑

太陽表面に見られる白い斑点。まわりよりも高温で7000度くらいあるので白く輝いて見える。太陽像の中心付近では明るいためによくわからない。太陽像の周辺部は暗くなっているのでそこではよく目立つ。太陽像の右(東)や左(西)の端のところに複数見られることが多い。黒点群のまわりに見られることも多い。


粒状斑

太陽の表面全体にわたって見られる小さな斑点。太陽像の中心部あたりで見やすい。細かい模様なので、気流状態がよくないと見づらい。細かいといっても1粒の直径は1000kmもある。実際には対流によって生じている模様で、次から次に湧き出しているため、1粒の寿命は数分である。


彩層とプロミネンス

太陽の構造

太陽は直径140万kmのガス球で、中心付近は1千万度あり、水素がヘリウムになる核融合反応が起きている。そのエネルギーが表面まで伝わって、表面から熱や光が放射されている。ふだん私たちが見ている太陽の表面を「光球面」という。その外側には彩層と呼ばれるピンク色の大気の部分があり、これは普段は見えず、皆既日食の際に見られる。そこから吹き上がるように見える「プロミネンス(紅炎)」や、その外側にひろがる「コロナ」も皆既日食の時に見ることができる。

彩層とプロミネンス


コロナ

コロナ


安全に太陽観測ができるオプションパーツ 「太陽投影板」

安全に太陽観察・観測するのにお奨めなのが「太陽投影板」です。太陽投影板は望遠鏡によって取付けられるタイプが決まってきますので注意してください。ビクセン「太陽投影板150」は、ビクセンの屈折式鏡筒「A80Mf」「A80M」「A80SS」「A102M」「ED81S」「ED103S」「ED115S」「NA140SSf」を搭載した天体望遠鏡に取り付けることができます。なお、一部の望遠鏡で「太陽投影板」を取り付ける場合、「SX太陽投影L取付セット」が別途必要になります。

※「太陽投影板」のオンラインショップにおける販売は終了しました。


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